【高校入試に採用された本30】櫓太鼓が聞こえる 鈴木ふみ 集英社
- 2022年9月27日
国語の力を伸ばしたいけど、
どんな本を読んだらいいの?
そんな小中高校生に
2022年度、実際に公立高校入試で採用された
おすすめの本をご紹介。
「櫓太鼓がきこえる」
鈴木ふみ
(集英社)
~紹介~
選考委員を唸らせた、
知られざる角界の裏方「呼出」に光を当てる、
新しい相撲小説!
17歳の篤は高校を中退し、親との関係が悪化する中、
先の見えない毎日を過ごしていたが、
相撲ファンの叔父の勧めで
相撲部屋に呼出見習いとして入門することに。
関取はいないし弟子も少ない弱小の朝霧部屋で
力士たちと暮らし、稽古と本場所を繰り返す日々が始まる。
部屋違いの呼出である直之さんは、
篤と年は同じながら角界入りは2年早い兄弟子で、
声のよさと愛らしい顔立ちで人気があり、
すでにファンもついていた。
面倒見もよく助言をくれたり
相談にのってくれたりするありがたい存在だ。
しかし篤は本番で
四股名を呼び間違える失態を演じるなど、
しくじってばかり……。
一方、年の近い先輩呼出の光太郎からは
嫌がらせを受け続けていたが、
ある日、直之さんのファンだと思っていた女性から、
篤を応援していると告げられる。
そんな日々を過ごす篤は、
兄弟子力士たちの焦りや葛藤を間近に感じながら、
「呼出」という仕事に就いた自分の在り方を見つめ直していく。
集英社HPより
《入試採用した都道府県》
東京、兵庫、鳥取、広島、鹿児島
国語の力を伸ばしたい受験生に。
受験を控えるお子さん、お孫さんへのプレゼントに。