【中学入試に採用された本2】キャプテンマークと銭湯と 佐藤いつ子 角川書店
- 2021年10月7日
国語の力を伸ばしたいけど、
どんな本を読んだらいいの?
そんな小中高校生に
2020年度、実際に中学入試で採用された
おすすめの本をご紹介。
「キャプテンマークと銭湯と」
佐藤いつ子
(角川書店)
~紹介~
「キャプテンは、」
耳の奥がきんとした。
「大地にお願いしたい」
背筋は伸びきったまま、制止した。
息も止まった。周りがかすかにざわついた。
そのざわつきを押さえるように、「はい!」
威勢のよい声が、後ろからまっすぐ飛んできた。
「よし。大地、頼んだぞ」
「そうだ、周斗。キャプテンマーク、あとで大地にわたしといてくれ」
ずっとつけていたサッカーのキャプテンマークを、
他のチームから移籍してきた大地に
渡さなくてはいけなかった周斗。
くやしくて、チームメイトからも孤立してしまう。
自分がいやになっていた周斗が出会ったのは
古ぼけた時代遅れの銭湯だった。
あさのあつこ氏の推薦デビューの著者が描く、
切なく温かい感動の物語。
「読んでいて、上質な児童文学って
こういうことだなあと、うならされました」
(丸善 丸の内本店 兼森理恵氏)
「奥行きが深く、意外な物語展開が
魅力的で素晴らしい作品だ」
(評論家 野上 暁氏 )
角川書店HPより
《入試採用した中学校》
桜美林中、筑波大付属中、横浜共立学園中
国語の力を伸ばしたい受験生に。
受験を控えるお子さん、お孫さんへのプレゼントに。