【中学入試に採用された本11】海とジイ 藤岡陽子 小学館
- 2021年10月9日
国語の力を伸ばしたいけど、
どんな本を読んだらいいの?
そんな小中高校生に
2020年度、実際に中学入試で採用された
おすすめの本をご紹介。
「海とジイ」
藤岡陽子
(小学館)
~紹介~
最期を見据えた生き様から光を得る人生賛歌
舞台は、美しくもありときに恐ろしい顔を見せる海と島。
3人のおじいさん=ジイの生き抜く姿と,
そのジイから思いを受け取る人々の心模様を
ときに温かくときに激しくときに静かな筆致で
描ききります。全3編の物語。
〇海神~わだつみ
いじめが原因で不登校になってしまった
小学四年生の優生。
ある日、父の依頼で
瀬戸内の島に暮らす曾祖父を訪ねることになる。
死期が近いはずの曾祖父・清次は、
病人とは思えないほど
元気に優生らを案内し、饒舌に振る舞う。
その後
入院となった曾祖父と優生が交わした
二人だけの約束とは……。
〇夕凪~ゆうなぎ
70代後半の老医師とそのクリニックに20年以上勤め、
支え続けてきた48歳看護師の女性。
ある日、クリニックを閉院すると宣言した後
老医師が失踪する。
必死で探す看護師の女性が行き着いたのは
瀬戸内の島。
もう戻らない、と告げる老医師の覚悟とは。
静謐でほのかに温もる大人の慕情。
〇波光~はこう
すべてを陸上競技に捧げて生きてきたが、
怪我により人生どん底になってしまった澪二。
センター試験を前に逃げるように
子供の頃訪れていた島にある祖父の家へ。
石の博物館のリニューアルオープンの準備を手伝ううちに、
今まで知り得なかった
祖父の青春時代、親友、
そして唯一の後悔を聞き……。
小学館HPより
《入試採用した中学校》
立教池袋中、横浜雙葉中
国語の力を伸ばしたい受験生に。
受験を控えるお子さん、お孫さんへのプレゼントに。