中1プロブレムを回避するには
- 2017年5月1日
中学校、ご入学おめでとうございます。
これから始まる3年間がわくわくする毎日だといいですね。
新しい制服に身を包む姿を目にして、
お子さまの成長を感じていらっしゃることと思います。
本当におめでとうございます。
楽しい中学校生活を想像している所かもしれませんが、
ここで気を付けてほしいことがあります。
「中1プロブレム」という言葉を聞いたことがあると思います。
「中1プロブレム」
国立教育政策研究所の生徒指導・進路指導研究センターでは
このように指摘しています。
「中 1 ギャップ」 の語は、いわゆる 「問題行動等調査」 の結果を学年別に見 ると、小6から中1でいじめや不登校の数が急増するように見えることから使わ れ始め、今では小中学校間の接続の問題全般に「便利に」用いられています。 しかし、いじめが中1で急増するという当初の認識が正しいのか、不登校の中 1での増加にしても 「ギャップ」 と呼ぶほどの変化なのかについては、慎重であ るべきです。なぜなら、必ずしも実態を表現しているとは言い切れないからです。 とりわけ、その語感から、中1になる段階で突然何かが起きるかのようなイメー ジや、学校制度の違いという外的要因が種々の問題の主原因であるかのようなイ メージを抱くと、問題の本質や所在を見誤り、間違った対応をしかねません。
出典:https://www.nier.go.jp/shido/leaf/leaf15.pdf
生活環境の変化から
いじめや不登校といった問題へと発展してしまうケースが
少なくありません。
また、学業の面でも進度が早く、難しくなる内容に
ついていけない生徒さんも多いようです。
授業では何となく分かったつもりでも、
中間テストのさんざんな結果を見てびっくりなんてことも。
「中1プロブレム」を回避するために
ご家庭でできることは何でしょうか。
”お子さんの表情を観察し、
心配があればすぐに学校と相談することをお勧めします。”
暗い顔で学校から帰ってきたな。
朝起きて学校に行きたがらない。
笑顔が減った気がする。
中学校は小学校と違い、
一人の先生が子ども達を担当するわけではありません。
先生方でさえも気づけない事があります。
ご家庭と中学校が連携をして、問題にあたるためには
ご家庭からの相談は、学校側としてもありがたいものです。
「中学生にもなって、こんな事を相談していいのかしら?」
先生方は忙しいかもしれませんが、
きっと親身になって相談に乗ってくれるはずです。
放課後や、アポイントを取って相談してみてください。